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2007年9月 5日 (水)

12年経ってもやつはすごかった。

Evangelion_01

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序

公開2日目に見に行ってきました。

すごかった。

ただの「リメイク」という言葉で表すには生ぬるい。
サブタイトルの「再構築」に相応しく、
脚本、コンテ、デザイン、作画、音などあらゆる面で、
あるものは一から作り、
またあるものは既存のものをうまく流用し、
また別のものは強烈なアレンジを加えて、
まったくの新作映画を作ってしまった。
それがヱヴァンゲリヲン新劇場版:序です。
旧世紀版にあった狂気やトリッキーさは
なりを潜め、そのかわりに理性が垣間見えました。
98分という限られた時間の中で、スピーディに、けれどわかりやすく
エンターテイメントしているのを見て、エヴァという作品は、
12年という歳月かけてなおブラッシュアップされたように思えます

基本は旧世紀版の1~6話と同じストーリーなんですが、
受ける印象は全然違います。
脚本やコンテをちょっといじるだけでこんなにも印象が違うのかと
驚きが隠せません。
初めてエヴァを見たときの気持ちに戻りました。

映像
ずっとCGとエフェクトのターン。
旧世紀版では、後々の話のクオリティのコントロールを
気にしてなかなかはっちゃけられなかった分を取り戻すかのような
素晴らしい凝りようでした。はっちゃけたといっても、
エヴァに漂う静的なイメージを尊重してのはっちゃけです。
初号機、零号機のデザインアレンジに始まり、
背景もTVの比較にならないような凝りようでした。
特に使徒がらみの大胆な変更は一見の価値あり。
生き物っぽくなってて、非常によかった。
また作画も、さほど派手なアクションはせず、
ドラマ重視でそれにあった静的なアクションがなされてて、好印象だった。
原画陣も、煙で有名なあの人や、ミサイルのあの人や、
撮影処理までやっちゃうあの人たちを見て、
今回はエフェクト重視だったのかなと思ってます。
グレンとコイルが終わって、合流してきたら一体「破」は
どうなっちゃうんだろうと今からワクテカです。

山場であるラミエル襲来&ヤシマ作戦は
もう「やっべー新たな伝説作ってるよこれ」と思いながら見ました。
緊迫感は旧世紀版の比ではない。
ラミエル怖すぎ。ビーム自重。
それに加え、ラミエルの変形を見て言葉を失いました。
エヴァとCGの親和性はもういうまでもなく最高だとは
思ってましたが、まさかここまでのものとは。

今回CGが大分増えてます。
第三新東京市のビルが生えてくるシーンもそうですが、
CGになったおかげで、無機物で機械なのよーという感じが
一層増しててよかった。ぶっちゃけ感動した。
アニメーションでCGが導入された一番の理由は、
作画の手間を解消するためだと思ってますが、
現行のアニメのほとんどで、本当に手間を解消するだけの「道具」に
なっている印象が強くて、CGはそれほどすきでありませんでした。
イノセンスはなんとなくしょんぼりして、
アクエリオンでちょっと、「おっ」と思った程度で、それほど関心を向けてませんでした。
でも、今回のヱヴァで始めて、
CGのポテンシャルやCGと2Dアニメの融和点を理解したかもしれません。

おかげで、映像美に泣かされてしまった。
過ぎていく時間の一瞬一瞬が惜しくて、
フィルムの一コマ一コマを目に焼き付けようと見てました。
終わってしまうのが残念で残念で仕方なかった。


わざわざ遠出するなら音響のいいところでと思って、
シネプレックス幕張のTHX認定シアターで見てきたんですが、
すごかった。臨場感抜群。
ミサイルびゅんびゅん飛ぶし、ラミエルの悲鳴が不愉快でよかった。
映画館は音響がいいところのほうが絶対にいいです。

音楽も全部の楽曲にアレンジ入ってました。
ちゃんと聞けばわかる程度に原型を残してあるところがにくい。

さっきこの映画は理性的だと評しましたが、
旧世紀版は「がむしゃらに作りたいもの作った野心作で、
ふと気が付いたらこんなんなってたよオイ」という感じで、
制作側もエヴァという作品に振り回されてたような印象があります。
特に旧世紀版の第四部(20話~26話)の辺りは、
自家中毒に陥っていくようで見てる方もつらかった。
たぶん、そういう面も含めて現象だったんでしょうね。
それに対して今回は、情報の取捨選択をし、コントロールし、
なにより今度こそこの物語を完結させようという強い意思を感じます。
そのあたりが理性的だと思います。

トップ2の4話を見た時も思いましたが庵野監督は、全然衰えてません。
しかも、マジのようです。
なんかやっと、まともそうなエンディングが見れそうです。
ブルーレイ再生機買うから、はやくブルーレイだしてください。

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