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TVシリーズ第3期についてのメモ

EVOLUTION-R3巻、発売日ですね。

…えーと、EVO3話と4話平行して、今回の記事書いてたら、
段々こっち書いてるのが楽しくなってきてブッチしちゃいました…。
でも、そっちも7割ぐらい書けてるのでそのうちアップします。
今後もこんな感じで空気読まないので、それでも
よろしくしてくれる人は今後ともお付き合いいただけると嬉しいです。

本題。
先日、TRYを見てたら「そういえばTRYは今石さんが
参加してたね」と思い出したので、その辺について書こうと
思って書きました。
作画とスタッフの話になっちゃうとおもうので
「スタッフなんて興味ねえや」という人はどうぞ遠慮なく
スルーしちゃってください。
正直、スレイヤーズあんまり関係ないから。
内容よりも外側の話。しかも長いですし。
ほんと趣味に偏っちゃって、需要があるのは私だけかもしれないです(笑)
普段アニメ見ない人にもできるだけわかってもらえるように書いたので、
注釈いっぱいで長くなってしまいました。
それでもわかんなかったら適宜ぐぐってほしい。
ふーん( ´_ゝ`)程度でも感心していただければこれ幸いでござる。

●今石洋之さんはちょっと前までアニメーターとして
第一線で活躍されてました。
極端なパースや鋭角なエフェクト、アニメアニメした(動きの)タイミングの
付け方なんかが特徴的で、金田伊功さんの代表的なフォロワーです。
実際に例を出すと、矢沢某原作アニメParadise KissのEDなんかだと
冒頭のジョージと嵐が車に追いかけられてるあたりと
犬猫が出てくるあたりが今石さん。それ以外は芳垣祐介さんです。

が、最近は監督業が忙しいらしくて、あんまり原画描いてくれません。
ちなみに監督作というのは07年にテレ東系で放映された
ガイナックスのロボットアニメ「天元突破グレンラガン」のことです

一応紹介。グレンラガンは「ドリルでロボで兄貴」という
今時古風なモチーフが詰まってるけど、
00年代のアニメらしく、ものすごく展開が速いです(笑)
キャラの名前覚える前に死んじゃった!ってことがままある。
際限なく加速するスピード×容赦なく積み上げられる物量に
振り落とされないようにしがみつきながら、
ドライブ感を味わうアニメ、それが天元突破、それがグレンラガン!
はい宣伝でした。

●そんな今石さんですが、ガイナに入ってエヴァで動画を経験した後、
スレイヤーズNEXTで原画デビューしてるんですよね。
確か、ガーヴがやられる回と最終回。
エヴァ#9(シンジとアスカがシンクロやる回)で演出をやった
水島精二さん(ハガレン一期とガンダム00の監督)が
NEXTとTRYで演出とコンテやってたんで、そのツテで参加したみたい。
ガイナつながりでは、
他には芳垣さんやストパンの高村さんも来てたりしました。

ちなみに原画と動画の違いは、
原画はアニメーションの一連の動きの中でポイントとなる絵を描く人のことで、
絵の構図を決め、動きのデザインをします。
動画はそのポイントとポイントのつなぎを描く人で、
原画の記入したタイムシートに従って原画の指示した動きを精緻化させます。
アニメの英語版のクレジットをチェックすると、
原画さんを“key flame” 動画さんを“inbetween”と
表記されてることが多いです。
これでなんとなく意味がつかめるのではないでしょうか。

●そういうわけで、今石さんの描いたところは
私みたいなヌルいマニアでも見分けられるくらいわかりやすいので
今石さんパートについてもっさり書いてみます。
ただ確定情報ではなく、あくまで個人の予想ですので、
その辺は留意してください。
ほぼ確信に近いんだけど、言い訳させてね。
NEXTはわかったんだけど、1カットだけとか
ほんとに一瞬で書いててむなしいから今回はTRYを取り上げます。

第1話
フィリアの変身シーン

Xslaytry_01

今石さん以外の何者でもない。
めっちゃ金田系ですね。

第6話
「また一つ町が消えた…」の回です。

Bパートのゼルガディスとグラボスがチャンバラしてるところ
ゼルとアメリアが柱に引っかかってるところから
グラボスとジラスがはけるまでなんで、結構長いです。

Xslaytry_02

グラボスが棒持ってポーズ決めてるところが、
アメコミを彷彿とさせるようなBL影(黒く塗りつぶした影。BLack。
ボーイズラブじゃないよ)がいっぱい入っててかっこいい><
ゼルが抜刀する芝居のタイミングのメリハリも
本気でかっこいいすなー。
そのあとの剣戟のシーンも、ゼルガディスの剣の鋭さや重さ、
それをタジタジながらも受けとめるグラボスのリアクション
なんかも含めてきっちり描ききってて、ほんとうまいですよね。
ちゃんとチャンバラしてて見ごたえあります。
ジラスの出した巨大爆弾を蹴り返すアメリアが微妙に
ド根性ガエルみたいなAプロ調の顔してるのがかわいい。
この回の演出とコンテを担当した水島さんが、
このシーン振ったんだろうけど、マジグッジョブ!

ちなみに6話のBパートは全体的に作画いいです。
神像をぶった切ってるガウリイを見て
フィリアが「なんて罰当たりな!」と絶叫して像の破片が
当たって鼻血ブン流してるあたりとか
ジラスとガウリイが野球対決するあたりとか
リナの竜破斬でちっちゃくなった暴走神殿が
火竜王の神殿に激突するあたりとか気になった。
旧3作通してかなり上位に来るんじゃないかしら。
こんなによかったっけ?と見なおしてみて驚いた。おすすめです。

というか、TRYで絶品なのは2話と6話だと思うんだ私。

◆少し脱線します。
実はTVアニメのスレイヤーズって、ガウリイという
腕利きの剣士がいるにもかかわらず
長尺の剣戟のシーンってそんなにないんですよね。
劇場版二作目RETURNのリナと敵の幹部ザッハードとの
剣戟みたいなのを想定していただけるとわかりやすいと思うんですが
ああいう人物VS人物のバトルアクションが少ないんです。
それは新作であるREVOLUTIONとEVOLUTION-Rでも変わりません。
「敵が魔族ばっかで長物を持たないからだよ!」という指摘も
ありそうですが、それにしたって少ないと思いません?
一応ファンタジーなんだから、もうちょっと剣と剣で打ち合ったり
体術を競ってもいいじゃないですか。

これはたぶん演出方針として、制作現場に負担をかけない、
別の言い方をすればアニメーターにそれほど重きを置かない
というのがあるんでしょう。
長年監督やってる人ほどそういう作り方をする人は多いです。
トミノとかトミノとかトミノとか。
例えば御大の場合は、セリフに頼るところが大きい。
絵で示されてることも、全部セリフにして言っちゃいます。

一方TVアニメスレイヤーズの場合は、
凝ったレイアウトは避ける
人物のアップを増やして枚数が要求されるキャラの芝居作画を
減らす、漫符(汗とか青筋のことです)を多用して
感情表現をある程度記号化させる、
長回し厳禁などなど、思いつく範囲はこのくらいだけど、
このようにしてカットを細かく分けて、
アニメーターに負担のかかる重たいカットを
極力作らないようにしてるように思えます。
TVアニメが「TVまんが」と言われてた時代を志向する
作り方とでも言えばいいのかな、それがいいか悪いかは別にして、
予算とスケジュールとの戦いが予想される中では賢い作り方でしょう。

まあ私個人の好みを言わせてもらえば、
リミッター外れちゃった作りの方が好きなんですけど、
油断してアニメを見てる所に超絶作画が来て
テレビの前でキター!とかやりたいんですけど。
でもTVアニメスレイヤーズの場合、
「そういうのは劇場版に期待してね」とあらかじめ
(無言の内に)アナウンスされてるので
グゥの音も出ません。
それでも私はTVで見たいんだっつうの!
劇場版はよくて当たり前!
何気なく見てるところを驚かされたいんだよ!(ごろごろ)

で、その慣例を破って枚数オーバーで上の人に怒られ
後々のスケジュールにも支障をきたした
伝説の14話でも今石パートがあったりします。

第14話
前半戦クライマックス、例の7000枚の回。
Bパート
ダークスターに吸収されるヴァルガーヴ

Xslaytry_03

尖がってるなぁ。
ここ、すごくいいですよね。
ヴァルガーヴの表情は端正なのに、
端正なまま吸収されてくのが、気持ち悪くて怖い。
テレビ放映から数年後、ビデオで見なおすまで、
なんじゃこりゃああああ!と
ずっと目の奥に残ってたシーンでした。

●以上になりますが、
私のマニアックな語りぶりにドン引きしても、
ファンの方だったらどれか一個ぐらいは
「覚えてるかも」というのがあったんじゃないでしょうか。
印象に残りますよね。

●ガイナックスに吉成曜さんという、一見しただけでわかる
キャッチーな作画をする超うまいスーパーアニメーターが
いらっしゃるんですが、吉成さんがこの頃の
今石さんの原画(正確にはNEXTの初原画。たぶん)について
グレンラガンのムック「基礎工事編」でちょっとだけ触れてました。
2、3行くらい。少し紹介してみます。

「今石さんは僕より後にガイナに入ってきたわけですけど、
原画を描き始めたときにそれがすごい雑で(笑)
僕は「こんなのまともに動くわけないよ」って舐めてたんですけど、
それが動いたらものすごくよくて。それでなんか目から
ウロコが落ちたというか。たぶん、『スレイヤーズ』とかだったと
思うんですけど「動いたらこんな風になるんだ」っていう
今まで見たことないタイプの原画を描く人だな、って思いました」


雑(笑)
確かにコマ送りにしてみてみると、
この画の次にこれが来ちゃうの!?
これでほんとに動いてるの?とびっくりします。
でも普通に再生してみると、アラ不思議、ちゃんと動いてる!!
原画集なんかに載ってる原画を見てみると
すごくおもしろいですよ。


(個人的にはあの吉成さんの口から
まさか作品名が出るなんて予想だにしてなかったので
読んでて目玉が飛び出るくらい驚きました)

番外編。
14話のダークスターが出てくるところ。

Xslaytry_04

ここ、ダークスターの巨大感や迫ってくる感じ、
おぞましさがよくでててすげえうまいんですよね。
誰かなーと考えてみる。
ぐねんぐねん蠢くダークスターの影少なめな感じと
エフェクトのこの若干平べったい感じ、
動きのタイミング、あとテロップから逆算して、
松田宗一郎さんなんじゃないかなーと思ってます。
ただ、松田さん作品の空気読んで作画するんですよね。
松田さんみたいなうまい人に空気読まれると、私みたいな
下手の横好き程度の素人じゃ全然見分けがつかないです。ギギギ。

おまけのおまけ

Slaytry_05

EDですが、右端にゼロスいるの12年目にして初めて気づきました…
奴はこういうポジションのキャラなので全然問題ないんですけど、
ED→即予告で全然間がないから、見落としてました。
これ一時停止でもしなきゃわかんないですって

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